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御苑犬② 鈴木マリー アラサー(犬年齢) [御苑犬]

本誌でお馴染みの御苑人の犬版この街に住む犬・この街で働く犬・この街が好きな犬
御苑犬
第二回、毛皮のマリー、さらにフリースを重ね着。


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 毛皮を身につけ、さらにアウターでフリースを着る。防寒対策も万全のフレンチ・ブルドッグ・鈴木マリーさん、4歳(人間年齢にして32歳)は、この界隈で名の知れた、知る犬ぞ知るオシャレさんだ。

 「オシャレっていうのは自分自身を理解して、さらにそれをどう表現するかだとおもうの」。

 さっそうと歩くマリーさんの姿からはそういわんばかりに見てとれた。
 身だしなみに気をつかう彼女には、当然、数々の服のコレクションがある。

 「まあ人間みたいにフォーシーズンは着ないけれど、毎年、夏と冬の時季にはご主人といっしょに服を選びに行くの。このアクア・ブルーのフリースもそう」と、マリーさん。お気に入りのフリースを自慢気に着こなす。

 聞けば飼い主さんは何かと彼女につきっきりだという。一聴うらやましい話だが、マリーさんに言わせれば、飼い主さんの過剰な甘やかしには頭を悩ませることもしばしばあるようだ。

 「たとえばご飯なんかもそうね。ご主人があたえてくれるものは、お腹いっぱいでもベツ腹だと思って食べちゃうの。だってそれが飼い犬のつとめでしょ」。

 フレンチ・ブルドッグの平均体重は8キロ~14キロだが、マリーさんは現在14キロある。肥満体寸前にまで太ってしまったのだ。朝な夕なに日課のウォーキングを2時間しっかりこなしていても、ついたお肉はなかなか落ちない。マリーさんの豊満な体に見とれていると、傍らにいた飼い主さんが、こんなことを教えてくれた。

 「今でこそないけどね、以前は食事制限もしていたのよ。それこそ一時は減食もしてたし。でも、やっぱりこの娘がカワイくって。ついご飯を余計にあげちゃうのよ」。

 飼い主さんはマリーさんの首まわりのお肉をつまみながら、愛おしそうに彼女をみつめていた。太ってしまっても問題がない。たとえポッチャリ系だろうとオシャレのマリーさんの姿は、道ゆく人々の目を釘づけにするのだから。


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鈴木マリー(すずきまりー) 
 ’05年某所生まれ、温室育ち。飼い主さんの甘やかしにより、むくむく育つ。幼少の頃からファッション感覚を培う。

新宿通りの舗道 MAP H-4
 マリーさんのウォーキングコース。いつも飼い主さんと二時間、ウォーキングしている。
 
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